2012年3月26日月曜日

オーナーひとり言。。

年に一度の全面ホールド替えも&コンペも無事終了し、ホッとしたのもつかの間
春の新作入荷ラッシュで雑務に忙殺され、登る時間がまったくない加藤です。

E&Sはおかげ様で2周年を無事迎えました。(何もしてませんが)
ひとえにご利用頂いております皆様のおかげです。ありがとうございます。
10年ひと昔と言いますが、果たして10年後は如何に?(続くのか?)
今後ともよろしくお願い申し上げます(笑)

今、パークは新しいテープ課題で大いに盛り上がっております。
皆さん落とすペースが昨年とはえらい違いでビックリ。

で、最近ずっと思っていた事がありますので、ちょっと書いてみようかと。。。




わたくし、先日某話題のボルダリング講習会に参加してきまして、もうそれはそれは勉強になったし学んだ事膨大だったのですが、
一番感じたことは

「課題にグレードは重要ではない」

という事でした。
こう書くと大袈裟で語弊もあるかと思いますが。。。
もちろんコンペやジム課題の場合、参加者のレベルもありますからグレード感覚は重要なのですが、それよりもっと重要なのは、

「課題の質と楽しさ」

なんだと強く教えられました。
この講習では推定4級〜初段程度までバラエティーに富んだ30課題以上用意されていて、
午前中はセッション形式で、午後はコンペ形式で行うというものでした。
とにかく参加者全員、夢中でトライし続けた一日でしたが、誰もグレードについて考えなかったし
もちろんセッターに聞く事は無かったんですね。
それはなぜなら課題がとにかく楽しいから。
もちろん一撃できる課題もあれば、まったく歯が立たない課題もあるんです。
でも夢中になって集中して考えて考えて考え抜いて、、、そんな時間を過ごす事が重要だったのです。

 「これ何級?」

参加者のレベルも様々なんですが、皆その言葉は必要なかったんですね。
とても不思議で新鮮な感覚でした。
そこにあるのは出来るか出来ないか。
そして今この瞬間を楽しめるポジティブな意識だけ。


今回うちのコンペでは今まで以上に「楽しかった!」という声を頂いた気がするのですが、
それはやはり全体として課題の質が昨年よりも上がったからかもしれません。(気のせい?。。笑)
それから、同じグレードでも「昨年より易しくなった」と言う方もいれば「難しくなった」という方もいます。
易しく感じる方は強くなってるんでご安心を(笑)


オープンしてちょうど2年ですのでクライミング経験も同様の方が多いと思うのですが、お伝えしたいのは

「グレードはあくまで目安ですよ。」

という事。
グレード(難易度)は上達していく目安にもなるし間違いなく重要な要素なんですが、
私のように登れる初段もあれば、不可能に感じる3級もある(笑)弱いだけです。。。涙
でも感じ方には本当に個人差がありますし、身長やリーチによっても変わります。
それにグレード見て勝手に先入観持っていませんか?


「えっ、それ3級でしょ?一撃なんてムリムリ。。」



ジムでよく聞くセリフ(笑)
ほんとならトライすることによって得るもの、感じるもの、もしくは完登できる可能性さえあるのに
先にグレードを聞くことによりネガティブに考えてしまったり、結果として一撃を逃す場面が多くないですか?
(トライさえしなかったり!)
それよりも楽しみましょう。所詮ジムですから。
もっと手順を読み、深く考え、冷静に集中する。本当は一撃もしくは完登出来た可能性があったはず。
自分には無理だと感じたら、成長しトライできる日を待てばいい。
もし酷い課題だと感じたらトライやめましょう(笑)



「自分で考え感じる力」




「そこに右足あるよ!そこはマッチして!立ち込んで!」

もう教え過ぎもやめましょう(笑)
本人も「言われなくても分かってるよ!」 という場合多いですが。
でもこれでは残念ながら本人が登ったとは言えないし、結局のところ本人の成長を妨げていますよね。
これはスタッフも意識的にやめます。(もちろん道場や講習は別) 
初心者さんにはどんどん教えますよ〜。


ある程度登れるようになったら、すぐ「ムーブ教えて」ではなく、自分で考える事が成長への第一歩。
想像力を養わないと外岩に出掛けた時、手も足もでません。
ましてや、ロープを使ったルートクライミングでは誰もムーブを教えてくれませんから。
角屋プチコンペ女王S・Tさんは小柄ながら何故あれだけ強くなったかと言えば、誰よりも考え工夫しています。
(たぶん旦那様の影響もありますが・・・)

上達する過程ではグレードを追いかける時期が絶対重要ですし必要です。
でも、撃ち続けて初段を登れるクライマーよりも、2〜3級でも安定して確実に一撃出来るクライマー
どちらが強いかは一目瞭然ですよね。やっぱりそこを目指したい。
ジムのお客様でもどんどん強くなっている人は、もうそこに気付いてます。


「ワントライの質を高める」


日々の積み重ねがコンペではもちろん外岩でも間違いなく生きてくるでしょう。
グレードは目標ですが、他に大切な事もいろいろあります。
そんな私も「いつかは3段登りたい!」が目標ですが(笑)
文面長くなりましたー。



講習会写真より












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